HTLV-1感染が原因で、眼の中のぶどう膜という所で炎症(ぶどう膜炎)が生じる病気です。ぶどう膜炎はHTLV-1以外のウイルスや細菌等の原因でも起こる病気ですので、HTLV-1はぶどう膜炎のたくさんある原因のうちの1つとなります。
HUはキャリアの約0.1%に認められ、女性が男性の約2倍多く、特にバセドウ病の既往がある方に発症しやすいことが知られています。
症状は他の原因によって起こるぶどう膜炎と同じで以下のような初期症状があります。
・眼の前に虫やゴミが飛んでいるようにみえる。(飛蚊症) |
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特有の症状はありませんので、診断には慎重な検査が必要です。頻度としては、HTLV-1キャリア10万人当たりに110人程度のHU患者がいるとされています。女性が男性の約2倍多く、多くは成人ですが小児に発病することもあります。
HUには副腎皮質ホルモン薬(ステロイド薬)がよく効きますので、点眼あるいは内服で治療します。およそ1~2カ月の治療でほとんどの方が治癒します。
ただし、約半数の方でHUが再発しますが、その場合には最初と同じように治療します。再発する頻度は1年に数回~数年に1回など、個人差がありますが、再発するたびにきちんと治療することで、長期的に視力を良好に保つことができます。
いずれの場合にも早期に治療を開始することが大切です。ぶどう膜炎を疑う症状がある場合には、すみやかに医療機関を受診して下さい。